朱雀の日記

よろしくネ

走り売り販売

 今回は特に面白みもないただの日記です。いつも面白くないって、傷つくぜ

 今日はですね。歩いてたんですよ。午後4時半頃にね。用事があってその帰り道だったのですけれど、急に果物が入った箱を持った女性と男性の2名が僕の方に声かけてきたんです。
「果物の走り売りしてるんですけどパッションフルーツとかおみかん好きですか?」
 話しかけてきたのは女性の方だったんですけどね。よくある営業ですよ。
 まあ僕はご存知の通りコミュ障なんだか対人恐怖なんだかよくわかりませんけど対人で人と話すことがすごく苦手なため、ああとかううとか頷くとか首を振るとかしかできなかったわけですが。
 そもそも僕は成人したばかりであってこの人たちが自分を客としてみているのかこれから客になる人間の子どもとして見ているのかすらよくわからなかった。ちょうどその時間は小学生の下校時間でもあったから、尚更紛らわしい。
 なかなか喋らない僕を見て「パッションフルーツとかみかん好き? そうでもない?」とあちらから選択肢を出し始めた。ここで敬語ではないことから僕のことを子どもだと思っていることが発覚した。まあそんなことはどうでもいいですけど。営業としてはどうなのかという感じだけれど、買う見込みもない奴相手にあまり時間は割いてられないんだろうなあと思って「そうでもない?」と聞かれたとき激しく頷いていた。果物の箱を持った男女の前でヘドバンする小学生という奇妙な状況ができていました。
 パッションフルーツは食べたことないけどみかんは大好物です。僕は嘘をついてしまいました。でもあの箱の中に入っていたみかんはすごく不味そうだったから、そうでもないと云ってしまったのかもしれない。あの箱の中のみかんがもし美味しそうだったらカモにされていたのかもしれない。あのみかんが不味そうなみかんでよかったー